会長挨拶


                                                 青森県養護教諭会

                                                  会長 加藤 みゆき

新年度始まりのお忙しい中、会員の皆様にはWEB総会に参加していただき、ありがとうございました。令和7年度は西北が事務局を担当して2年目となりますので、より充実した活動ができますよう、事業を推進して参りたいと思います。

 

今年度は、総会・研究大会ともに「トラウマ」に関する内容の講演となります。こどものニーズを把握し適切な支援へとつなげるために、そのこどもの抱える背景にも留意することは、いかに重要なことであるかに気づき、また2019年、WHOがICD-11に新たに疾患としてとりあげた「複雑性PTSD」についての理解が深まる機会となることと考えております。

5月19・20日と2日に渡り、Eテレ「ハートネット」という番組で、総会講演でも触れられていた逆境的小児期体験「ACE」について放映されていました。逆境的小児期体験は適切なケアがなされない場合、喫煙や暴飲暴食など生活習慣の乱れや薬物依存などの危険行動が増加し、慢性疾患や精神疾患に罹患するリスクが高くなること等がアメリカの研究で報告されているので、トラウマに関連した言葉として、今後さらに注目されるワードではないかと思います。

10月の研究大会での講演で、総会と同様に多くの会員の皆様と一緒にトラウマを持つこどもへの対応等を学び、そして、分科会では、それぞれの地区での成果等を皆様でぜひ共有していただきたいと考えております。実り多い研究大会となるように努めて参ります。

 

昨年度1年間、理事会の皆様や会員の皆様に多方面から支えていただき、事務局として事業をすすめてこられたことを深く感謝申し上げます。今年度も皆様方の変わらぬ御協力をどうぞよろしくお願いいたします。

 

おわりに、本会が会員皆様の学びを深め、会員相互の親睦を深めることのできる場となることを祈念し、挨拶といたします。

  

令和7年6月

鶴の舞橋と岩木山
鶴の舞橋と岩木山
春の津軽鉄道
春の津軽鉄道